現役面接官によるゲーム業界に転職するための面接対策!5つのポイントをご紹介

ゲーム業界の面接

一般に、「ゲーム業界は自由でクリエイティブな業界だから、面接も独特なのかな」と思われがちです。

しかし実際は、他の業界と比べてそこまで大きな違いはありません。

面接の事前準備や本番の流れ、質疑応答の内容などもほとんど同じです。

そのためポイントさえ押さえておけば、対策はバッチリできます。

そこでこのページでは、ゲーム業界で現役の面接官である筆者が、ゲーム業界に転職するための面接対策として、ポイントを5つご紹介します。

十分に対策して、最終面接まで一気にクリアしてしまいましょう!

前提として知っておくべきこと

笑顔の未経験者

具体的な面接対策の前に、前提として知っておくべきことから解説していきます。

内容としては下記の通りです。

前提として知っておくべきこと
  • ゲーム会社の主な面接フローを知っておこう
  • 面接官による面接内容の違いを知っておこう
  • 面接時の「身だしなみ」について

順番に解説していきます!

ゲーム会社の主な面接フロー

ゲーム会社の面接のフローは、大手企業と中小企業とで多少異なります。

大手企業の場合は、面接回数が多い傾向にあります。

【大手企業の面接フローの例】

  • 1次面接(人事)
  • 2次面接(開発部のリーダーポジション)
  • 3次面接(部長や執行役員)
  • 4次面接(部長や執行役員、代表取締役)

中小企業の場合は面接回数が少なく、1回のみという場合もあります。

【中小企業の面接フローの例】

  • 1次面接(人事、開発部のリーダー)
  • 2次面接(部長や執行役員、代表取締役)

また同じ会社でも、雇用形態(正社員、契約社員、派遣社員、アルバイト)や転職希望者のマッチ度などで回数が変わる可能性がありますので、注意が必要です。

面接官による面接内容の違い

面接で話す内容は、基本的には他業界と同様です。

ただし、担当する面接官ごとに傾向はありますので、ご紹介しておきますね。

人事部との面接では、志望動機や自己PR、質問に対する受けごたえや自社の企業理念とのマッチ度など、一般企業と変わらない部分を主にみられます。

開発部との面接になると、あなたのスキルや実績など、より突っこんだことを聞かれます。

本当に自社の開発チームで活躍できるか、メンバーとは合うかなど、より現場にマッチするかという視点で見られます。

部長や執行役員クラスでは、企業の責任者であるため、お互いにこの転職がミスマッチになっていないかを「代表としての視点」でみられます。

人事や現場担当者の判断を信じて、「基本採用OK」のスタンスで面接を行う代表者・役員もいます。

逆に、それはそれとして自身の判断で厳しく見る方もいます。

ゲーム業界の部長クラスは個性的で面白い方も多いです。

失礼のない態度で挑むのは当然ですが、あまりかしこまらず、あなたの強みを全力でぶつけましょう。

ゲーム業界がはじめての人は意外と戸惑う「身だしなみ」について

なぜなのか顔をしかめている

面接の服装は指示があればそれに従いましょう。

とくになければ、一般的なスーツがベストです。

私服で来てくださいと言われた場合は、その通りに私服で来てかまいません。

ほとんどのゲーム会社は私服出社ですし、それでマイナスになることはありません。

ただし当然のことですが、相手に不快感を与えたり、違和感を与えたりする服装は避けましょう。

以前、40代超えの男性で、シルバーアクセサリを複数付けて(かなりの)ヴィジュアル系の服装で着た方がいました。

それで「即不採用」になるわけではありませんし、それも個性として面接官によってはポジティブに捉えるかもしれません。(私は聞いたことがないですが)

しかし人によっては、「いくらなんでもここまで派手な服装だと、他人の目からどう写るか客観視できないのかな」とコミュニケーション能力に違和感を感じることもあり、注意が必要です。

身だしなみと同様、相手に違和感を与える態度や話し方も当然控えましょう。

これらは悪いことはあっても、メリットはありませんからね。

ゲーム業界に入るための5つの面接対策

ここがおすすめポイント

前提知識を知ったところで、ゲーム業界の面接対策として5つのポイントを見ていきましょう。

具体的には、下記の通りです。

5つのポイント
  1. 志望する企業を徹底的に研究しよう
  2. 必ず面接官からの質問を対策しておこう
  3. 質疑応答の時間もうまく使おう
  4. 転職エージェントの面接対策を活用しよう
  5. 最後にダメ押しの面接対策、「音読」をしよう」

順番に見ていきましょう。

志望する企業を徹底的に研究する

まず優先すべきは、あなたが志望する企業について事前に調べておくことです。

とくに、その企業がリリースしている代表的なゲームはプレイしておきましょう。

面接では、自社のゲームをプレイしたことがあるか聞かれることが多いからです。

さらに、「そのゲームを改善するとしたらどのようにしますか?」

と続いて質問がくるケースもあります。(筆者も面接でよく聞きます)

あなたが返答したことについて、さらに深ぼって聞いてくることも多いのです。

返答できるよう事前にプレイしておくことは大切です。

また、企業ごとに当然ポリシーや文化は異なります。

あなたの志望動機が企業のポリシーや文化に合っていないと、「この方は弊社には合っていないな」と判断され不採用になってしまいます。

そのため応募する企業のことは、面接前に必ず調べておきましょう。

なお企業研究や志望理由の作り方に関して、下記で解説しています。

よければ参考にしてみてください。

ゲームのルールを理解せよ

ゲーム業界への転職で志望動機はどうすればいい?業界の現役面接官が解説します

必ず面接官からの質問を対策しておこう

面接官から質問される内容は似ているものが多いです。

代表的な質問については、事前にどのようなことを話すか考えておくとスムーズです。

たとえば、下記のような質問が考えられます。

  • 自己紹介をお願いします
  • 好きなゲームはなんですか
  • 好きな漫画/映画は何ですか
  • 長所・短所を教えてください
  • 前職の退職理由を教えてください
  • 志望動機を教えてください
  • キャリアプランを教えてください
  • どのような業務でテンションが上がりましたか
  • チームで開発した経験はありますか

返答する際のポイントとしては、下記の通りです。

質問に対する返答のポイント
  1. まず質問に対する答えを伝える
  2. あまり長々とは話さない(短すぎるのもNG)
  3. 自己PRを入れる(不自然にならないように)

1と2に関しては、ロジカルに(論理的に)話そうということです。

まずは質問に対して答えを述べて、そのあとに理由、次いで例えや具体的な話をすると分かりやすいです。

質問に対して先に答えを言わずに長々とテーマ違いのことを話したり、短すぎて理由や具体例などがないと、相手に伝わりません。

ゲーム開発はチームで行うため、コミュニケーション能力が必要不可欠です。

他業界よりもその点は厳しくみられると考えてください。

また3に関しては、あまり自己PRが多すぎるとNGですが、自然に入れられるならぜひアピールしましょう。

ただでさえ短い面接時間ですので、できるだけあなたの強みをアピールすべきだからです。

質疑応答の時間もうまく使おう

面接の最後には、ほとんどの場合「質疑応答」の時間がとられます。

この時間もうまく活用しましょう。

質問と絡めてうまくあなたの強みや意欲をアピールしてもいいですし、あなた自身が本当に気になることを素直に聞くことも大切です。

企業としてはミスマッチを避けたいため、気になることはしっかり質問しましょう。

なお、逆に「質問をしない」というのは良くありません。

熱烈にいきたいと思っている企業であれば、何かしら聞きたいことがあるはず。

事前に企業研究を行い、質問を考えておきましょう。

転職エージェントの面接対策も活用しよう

ガッツポーズをした転職エージェント

転職エージェントでは、その多くが面接対策を行っていますので、活用しましょう。

志望する企業に合った面接対策や、実際にあった質問内容・やり取りを教えてくれる転職エージェントもあります。

とくにゲーム業界に精通したワークポートマイナビクリエイターはおすすめです。

無料で利用できて面接対策もバッチリ。

そのうえ履歴書や職務経歴書のチェック、企業との面接日決定のやり取り、ゲーム業界の転職動向を教えてくれるなど、サポートも万全です。

こちらの記事に、転職エージェントの選び方について紹介していますので、よければ参考にしてみてください。

ゲーム業界のイメージ

【ゲーム業界で働こう】転職エージェントを選ぶ3つのポイント

ワークポートを実際に体験してきたレポートも、よければご確認ください。

ワークポートエージェントとの面談

【ゲーム転職】ワークポートの面談を体験!流れとリアルな感想を紹介

最後にダメ押しの面接対策、「音読」

最後にやっておくべき面接対策は、「音読」です。

これを十分やっておけば、「転職理由」や「志望動機」など代表的な質問が来た際に「よし来た!」と安心して受け答えができます。

それが自信となって、いくら緊張していても徐々に落ち着きを取り戻せるようになります。

面接に苦手意識を持っている方は、話す内容を覚えてしまうくらい何度も音読しましょう。

そうすれば本番で何を話せばいいか忘れることが減りますし、どの単語を使うと話しやすいか、どこで声の調子を上げると説得力が増すかなどを把握でき、より良いアピールができるようになります。

また音読している時間を計ることで、文章が長すぎないかもチェックできます。(前述の通り、長すぎる返答は良くありません)

効果抜群の方法ですので、ぜひ実践してみてください。

まとめ 対策しておけば落ち着いて面接に挑める!

このページで解説した内容のまとめとなります。

このページのまとめ
  • 面接官は始めは人事、その後開発部リーダー、部長や役員となるのが一般的
  • 服装は基本スーツ、もしくは相手に違和感を与えない身だしなみで
  • 面接前に企業を徹底的に調査しておこう(その会社の代表ゲームも遊んでおこう)
  • 面接官からの代表的な質問は対策しておこう
  • 最後の質疑応答タイムは有効活用しよう
  • 転職エージェントの面接対策も活用しよう
  • 最後にダメ押しの面接対策、「音読」をしよう

ここまで準備すれば、自信を持って面接に挑めるはず。

十分に対策して、ぜひゲーム業界への転職を成功させてください!


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