ゲーム業界への転職で志望動機はどうすればいい?業界の現役面接官が解説します

ゲームのルールを理解せよ

皆さんは、企業への志望動機をどのように作っていますか?

その企業の特徴を調べて、とりあえず共感できる部分をアピールする、という人が多いのではないでしょうか。

しかし、そのような志望動機では面接官に良い印象を与えることはできません。

ポイントはあなたが将来やりたいこと、つまりビジョンを明確に打ち出すことだと筆者は考えています。

これを軸として作れば、分かりやすく説得力があり、しかも熱意を感じさせる志望動機を作ることができます。

そこでこの記事では、ゲーム業界への転職で活用できる志望動機について、考え方や作り方を詳細に解説していきます。

例文も紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

すべての原点は、「あなたが何をしたいか」

志望動機を語る上で、とにかく大事なポイントはこれです。

「あなたがどんな仕事をしたいか、将来どうありたいか」

つまり、明確な「ビジョン」が固まっているか。

簡単に言ってしまえば、「将来、心の底からやりたいこと」が決まっているかですね。

なぜなら、あなたの行動する理由、その根幹の部分がしっかりあることで、あなたの言葉に強い「説得力」が生まれるからです。

たとえば、「ゲームディレクターとして、世界を熱狂させる格闘ゲームを作りたい!」というビジョン。

シンプルですが、これも立派なビジョンだと筆者は思います。

逆に、ただ面接官が喜びそうな志望動機を考えたり、ネット上にある良さそうな志望動機を語るなど、小手先のやり方はおすすめしません。

予想外の質問をされたときに、うまく返答できないからです。

大事なことなのでもう一度。

転職活動をするうえでとにかく大事なポイントは、ビジョンを確定させることです。

まだビジョンがなければ、自己分析をして明確にしたほうが近道

まだビジョンが明確になっていない人は、自己分析から始めてみましょう。

難しそうに聞こえますが、やることは単純です。

ゲーム業界に入りたいと思ったからには、何かしらやりたいことがあるはずです。

「なぜゲーム業界で働きたいのか」、「どんなゲームを作りたいのか」、「どう活躍したいのか」、「仕事をしていて最高に幸せと感じる瞬間はどんなときか」。

このような問いについて考えているうちに、あなたのビジョンが定まってきます。

できれば、「ビジョンを達成するためにどういう行動をとってきたか」もセットで考え、メモしておくと効果的です。

やりたいことに対して行動も伴っていると、あなたの志望動機に大きな説得力が生まれるからです。

なお、ただ漠然と「ゲームが好きだから」というビジョンではダメです。

好きなら、ずっとゲームを遊んでくれればいいのです。

これではゲーム業界で働く理由にはなりません。

ゲームを遊ぶのと、ゲームを開発するのとは別物です。

それに、ゲーム業界はほぼゲームが好きな人しかいないため、好きだというだけでは全く印象に残りません。

もっと具体的に、あなたなりの言葉でビジョンを言えるようにしておきましょう。

面接官を引き込む志望動機を書く手順

ビジョン(=将来こうなっていたい!という自分像)が決まっていれば、志望動機を書くために残りのやるべきことは明確です。

志望動機を書く手順
  • あなたが行きたいと思った企業について調べる
  • その企業に行きたいと思った理由を、ビジョンと照らし合わせて考える
  • あなたのどのような長所が、その企業で活かせるかを考える

この順番で進めていけば、説得力のある志望動機と、あなたがその企業にどう貢献できるかをセットで考えられます。

しかも、根っこの部分が決まっているため、面接官からどんな質問が来ても明確に答えられます。

順番に見ていきましょう。

あなたが行きたいと思った企業について調べる

まずは様々な求人を確認し、あなたが行きたいと思った企業をリストアップします。

そして、それらを1つずつ丁寧に調べていきましょう。

転職活動において企業を調べることは非常に重要です。

なぜなら、あなたのビジョンに合っていない企業に転職してしまっては意味がないからです。

転職活動は現状の問題点を打破し、今よりもっと夢に向かって前進する、ビジョンに近づくために行うです。

そのためには、企業の調査は必須です。

たとえば、下記のような観点で企業を見ていきましょう。

  • その企業が強いのはコンシューマ?スマホ?アーケード?
  • その企業だけが持つ特徴は?強みは?
  • 企業理念はどのようなもの?
  • その企業で尊敬できるクリエイターはいる?

面接では高確率で「なぜ弊社で働きたいんですか?」と質問されます。

すぐ返答できるよう、ここで準備しておきましょう。

その企業に行きたいと思った理由を、ビジョンと照らし合わせて考える

企業を調査したら、あなたのビジョンに合致するかどうかを見ていきましょう。

前述のとおり、あなたに合っていない企業に転職してしまっては意味がないからです。

ビジョンと企業が少しでもマッチしていれば、そこが自動的に志望動機になります。

たとえば、あなたが「ゲームディレクターとして、世界を熱狂させる格闘ゲームを作りたい!」と思っているとします。

企業を調査した結果、下記のような特徴を見つけました。

  • 格闘ゲームをたくさん開発してきた会社で、ノウハウがたくさん
  • 格闘ゲームの第一人者である有名クリエイターも在籍している
  • 格闘ゲームのe-sports大会を開催している

このようにビジョンと企業の特徴が合致していれば、迷うことなく応募しましょう。

あなたの強みを、その企業でどのように活かせるか考える

ビジョンと合致する企業を見つけたら、残りのやることは1つです。

あなたの強みをどのように活かせば、その企業に貢献できるかを考えましょう。

前述した通り、あなたがこれまでに学び・経験してきたことの中から「ビジョンに合致するもの」を選ぶと良いですね。

ポイントは「ああ、この人はやりたいことが明確で、そのために努力もしてきている。熱意も十分伝わるし、ぜひウチで働いてもらいたいな」と面接官に思ってもらえるように考えることです。

このように、ビジョンを元にして一貫性のある説明ができれば完璧です。

ゲーム業界の転職で使える、志望動機の例文

たとえば、格闘ゲームが好きなゲームプランナーの例文は次のようになります。

私は格闘ゲームが好きで、小さい頃から何度も友達と遊んできました。

そのような、ユーザを興奮させる格闘ゲームをディレクターとして生み出していきたい。

それが、やりたいことです。

とくに御社は〇〇の格闘ゲームを出しており、〇〇に圧倒的なノウハウを持っています。

e-sportsにも力を入れており、明らかに他社よりも格闘ゲームを盛り上げていこうという明確な意思を感じます。

そのような〇〇といったこだわりは、私のビジョンに近いものです。

そのため、ぜひ御社で働きたいと思いました。

シンプルな例にはなりますが、このように「やりたい事」を軸にして、それを実現するために企業を選んだという流れにすれば、分かりやすく一貫性のある説明ができます。

しかも、「やりたい事」を軸にしているため、あなたの熱意も伝えやすいです。

上記に、あなたの長所をどのように活かせるかを追記すれば、より完成度が上がりますね。

実際、筆者もよく面接官として採用の場に同席しますが、こういったビジョンを明確に答えられる方は、ロジカルで優秀な印象があります。

多少の失敗をしてもビジョンに向かって貪欲に突き進めるため、キャリアアップも早いです。

このように「やりたい事」を軸として話を展開する方法は、転職活動だけでなく、その後の社内での目標設定にも活きる考え方です。

まとめ ビジョンを明確にして、志望動機を楽々言えるようになろう

最後に、このページのまとめを書いておきますね。

このページのまとめ
  • すべての原点は、「あなたが何をしたいか」
  • ビジョンがない場合は、自己分析をしよう
  • 行きたいと思った企業を調査し、ビジョンと合致するか考えよう
  • あなたの強みを、その企業でどう活かせるか考えよう

この流れで志望動機を整理すれば、一貫性のある分かりやすい説明ができます。

ぜひ参考にしてみてくださいね。


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