はじめまして。当Webサイトのライターの一人、「ニコラス」です。
「ゲーム開発のノウハウ」では、わたくしニコラスがゲーム業界で働いてきた経験を活かして、ゲーム開発に役立つ知識やエピソードを「まったり気ままに」書いていくコーナーです。
今回はロジカルシンキングについて。
ロジカルシンキングってよく聞くけど、どういうもの?って聞かれると無言になってしまう人は多いはず。
ええ、私もそうでした!
ゲームが面白いと感じるのは感覚的なものなので、ロジカルシンキングってゲーム開発には必要ないんじゃない?と思ってました。
でも実際に働いてみると、ゲーム業界こそロジカルシンキング大事じゃん!と思うようになりました。
そこでこの記事では、「そもそもロジカルシンキングってなんぞや?」というところからはじめて、ゲーム業界でなぜロジカルシンキングが必要なのかを考えていきたいなあと思います。
ロジカルシンキングとは?
ロジカルシンキングとは、ロジカルにシンキング(考える)ということ。
じゃあ、ロジカルとはなんなんだ?というところから。
ロジカルとは日本語で「論理的」という意味。
論理的とは何かというと、私のお気に入りの本「20歳の自分に受けさせたい文章講義」に分かりやすい説明がありましたので引用します。
論理的であるとは、すなわち「論が理にかなっている」ということだ。
ここでの「論」とは”主張”のことだと考えればいい。そして「理」は”理由”と考える。
つまり、自らの主張がたしかな理由によって裏打ちされたとき、その文章は「論理的」だと言えるのだ。
(『20歳の自分に受けさせたい文章講義』より引用)
主張がたしかな理由によって裏打ちされたとき、「論理的」といえる。
うん、わかりやすい。「論理」という文字から意味を思い出すことができるのもいい。
個人的に一番しっくりきます。
たしかな理由で説明できると、話に説得力が生まれますよね。
分かりやすく説明できているってことですよね。
また、分かりやすく伝えるには、情報をシンプルな形に整理しなければならないですよね。
ロジカルに考えれば、そういうことができるようになるんです。
筆者はこのように、「ロジカルシンキングってなんだっけ??」と迷ったら、「論理」という言葉から意味を広げて思い出すようにしています。
なぜゲーム業界でロジカルシンキングが必要なのか
ゲーム開発って、必ずチームで動くんですよね。
規模が小さいものなら一人で全部やれちゃうかもしれませんが、基本的にはチームで開発します。
チームである以上、同じ方向を向いてゲームを開発する必要がありますよね。
そこがブレていると、意図したものが作れません。
同じ方向を向くためには、分かりやすく説明して、相手に理解してもらう必要があります。
そのためには、みんながわかるように整理し、説明するスキルが必要で、それが論理になるわけです。
それに、ロジカルシンキングは仕事だけに活きるものではありません。
より良い人生をおくるためにも、非常に有用なものです。
たとえばロジカルシンキングを学ぶことで、下記のようなメリットが思い浮かびます。
- 物事を正しく判断できるようになるため、失敗する確率が減る
- 人にわかりやすく説明できるようになる
- 自信をもって意思決定できる
- 効率的に考えられるため、無駄な時間が減る
- 主張と理由をセットで考えることで、記憶定着度が増す
どれもあると便利ですよね。
ちなみに私としては、仕事でも私生活でも、意外と5が大事だと思っています。
ロジカルに物事を考えないと、記憶に残らないのです。
つまり自分の経験が積みあがっていかないのです。私バカなので。
過去に実施した施策がなぜダメだったのか、何が原因で売上が落ちたのか。
そういった理由を考えずに仕事をしていると学びにならず、プランナーとして成長できないと思っています。
「この施策、なんかいけてないんで次回実施はやめましょう」じゃなくて、
「この施策はARPPUが落ちるのでやめましょう。競争意欲がわかず、ランキングが盛り上がらないのです。結果、アイテムが売れず、売上が落ちます。」と言えれば、説得力が違いますよね。
後者で考える癖をつけていきたいと思ったわけです。
というわけで、ゲーム業界ではロジカルシンキングって大事じゃん!って思ったのです。
ロジカルシンキングってどうやれば覚えられる?
ロジカルシンキングの基本は、誰でも覚えられるものだと思っています。
あくまでもロジカルシンキングって「手法」なので、それを知っていればいいのです。
ロジカルシンキングをするための方法はたくさん本がでています。
それらを読んでね!というので終わりにしようかと思いましたが、せっかくなので私が実践しているロジカルシンキングの手法を次回お伝えしたいと思います!