長年同じ会社に勤めていると、仕事に「飽き」てしまうことはよくあることです。
そして、飽きてしまったらすぐに「キャリアアップの為の転職」を意識してしまう方も多いのではないでしょうか。
ですが、採用・人事のプロに言わせるとそれは「キャリアをドブに捨てるようなもの」らしいです。
(中略)
しかし、そこで立ち止まって内省してもらいたいのが、その「飽き」はどのようなものかということです。もし、あなたが「毎日同じことの繰り返しで退屈になっている」という「飽き」を感じていたとすれば、もしかすると転職はもう少し待った方がよいかもしれません。
なぜなら、その状態ではまだ、自動的にスラスラと仕事ができるようになっていない、能力が身についていないかもしれないからです。無意識でやれるようになって初めて、後戻りなく能力が身につくのですが、まだ意識的に考えなければ動けないうちはそのレベルにありません。
そこで辞めてしまうと、せっかくのそれまでの努力が水の泡になってしまうかもしれないのです。もう少しでその能力が身につくかもしれないのに。
(中略)
「飽き」をもう少し我慢すれば、そのうち無意識で仕事がスラスラできるようになります。すると「飽き」という主観は芽生えず、むしろ「快適」になるでしょう。これが、能力が身についた証拠です。ここまで来れば、転職もよいかもしれません。仕事を変えても、その能力はなかなか落ちないからです。
「飽き」ではなく「快適」になったときが転職のタイミング【就活・転職の常識を疑え】
まさに正論。ですがとても共感できます。
私もゲーム業界で採用を担当するはしくれですが、被面接者がよく勘違いをされているポイントとして、「一見キャリアアップ転職を積み重ねてきているつもりでも、実のところ全くキャリアアップにはなっていない」という点があげられます。(これとても多いです)
その転職をキャリアアップとみなすかどうかはさまざまな要素が絡んできますが、その一つのヒントとして本日引用させて頂いた「飽き」ではなく「快適」になるレベルまで前職の作業を昇華させているのか(本当の意味で自分のものにしているのか)、というものがあげられるのかなと。
皆さんの転職活動の、何かしらのヒントになれば幸いです。