どうぞよろしくお願いします。
■転職前後の職種 | 老人ホームの介護福祉士 ↓↓↓ 3Dモデラー(コンシューマーゲーム業界) |
■転職前後の年収 | 350万 → 330万 |
■雇用形態 | 正社員 → 正社員 |
■使用した転職エージェント / 転職サイト | ・マイナビクリエイター ・ワークポート |
■転職活動期間 | 6ヶ月 |
■応募した数 | 約12社 |
■面接した数 | 約6社 |
この記事の内容
転職前の職場はホワイト企業
まずは前職についてお聞かせください!
前職は地元の特別養護老人ホームで介護福祉士をしていました。
仕事内容は食事や着替え、入浴の補助や、生活援助、メンタルケアなどのサポートをすることです。
仕事自体はそこまで苦じゃなく、一応は充実した毎日を過ごしていたと思います。
決してブラックというわけではなかったんですね。
ではどうしてゲーム業界への転職を考えたのでしょうか?
もともとゲームが大好きで、本当はそちらの業界で仕事がしてみたいと昔から思っていました。
ですが、どうすればゲーム業界で仕事が出来るのかが全く想像できずに断念していたんです。
ゲームは趣味として割り切っていましたが、日に日にゲーム制作に関わりたい!という思いが強くなっていきました。
なるほど。以前から挑戦したい業界だったんですね。
ですが今のお仕事とは全く異なりますし、ゲーム業界は経験が問われるイメージもありますよね。
かなり思い切った転職だと思うのですが、行動を起こすきっかけのようなものがあったんですか?
転職のきっかけはペルソナ5
転職を考え始めたきっかけはペルソナ5をプレイしていた時だったんです。
魅力的なキャラクターに非常に作り込まれた世界観、美しいエフェクトなど、当時プレイしていた私は「これは凄い!」と衝撃を受けました。
ペルソナ5!私ももちろん遊びましたよ。あれは最高に面白かったですよね
「自分もいつかこういう作品作りに関わってみたい!」という気持ちが芽生えていったんです。
その思いが確固たるものになりゲーム業界への転職を決意しました。
単に思うだけではなく実際に決断を下すのは相当勇気がいる行為ですよね。素晴らしいと思います。
ただ、やはりゲーム業界への転職はスキルや経験が求められるケースも多いです。何か具体的なプランはあったのでしょうか?
確かに当時の私には絵を書く才能もプランナーのしてのノウハウもありませんでした。
具体的なプランがあったわけではないのですが、自分で出来そうな仕事をとにかく片っ端からネットで調べてみたんです。
すると、3DCGを使いこなす『3Dモデラー』という選択肢を見つけました。
ゲーム内の人物や建物、背景などをモデリングするあれですよね?
以前に作られた経験があったとか?
全くありませんでした笑
ですがいろいろ調べていくうちに、人物のモデルを作るにはとても高い技術が必要ですが、木や建物などの環境モデルを作るモデラーなら自分もできるのでは?と思ったんです。
今思えばほんとに単純な考えでしたが「とにかくやってみたい!」という思いが強かったんだと思います。
単に悶々と考え続けるだけでなく、実際に行動を起こされたことがとても素晴らしいですね!
3Dモデラーの勉強はどのようにされたのでしょうか?
全て独学でやりました。
自宅のパソコンに「Modo」というモデリングソフトを入れて、ネットを片手に勉強を開始しました。
それはすごいですね!
一人でも勉強は順調に進みましたか?
確かに苦労はしましたが、ゆっくりとですが着実に全身はできたと思います。
分からないところはモデリングの情報サイトなどを利用して解決していました。
どうしても理解できないところは掲示板などで直接教わったりですね。
素晴らしい行動力ですね。
転職活動のタイミングはいかがでしか?
勉強を始めると同時に活動もされていたのでしょうか。
転職活動は勉強を開始してから2~3ヶ月後だったと思います。
介護福祉士の仕事は継続してたのでなかなか思うように時間が取れずもどかしくもありましたが、モデリングの情報サイトや転職エージェントなどを利用して転職情報を集めていました。
転職活動では2つの転職エージェントを利用
転職エージェントも利用されたんですね!
よろしければその際の使い勝手なども教えていただけますか。
転職活動時はマイナビクリエイターとワークポートを利用しました。
マイナビクリエイターは転職サポートがとにかく手厚かった
マイナビクリエイターは業界未経験の私にとても親切に転職サポートを行ってくれました。
実績(ポートフォリオ)の作り方でも相談に乗っていただきましたが、中でも面接対策にはかなり時間を割いて練習してくれました。
ここまでして頂いたのだから「逆にこちらが頑張らないと!」という気持ちになりましたね。
なるほど。確かにマイナビクリエイターの口コミでは未経験者に対してのフォローが手厚いという意見をよく見かけますからね。
ワークポートのコンシェルジュはとにかく業界知識が豊富だった
ワークポートの担当者は、ゲーム業界に関しての知識量がとても多かったです。
結果的に10件以上の求人を紹介いただきましたが、それぞれの求人に対する詳細情報をかなり細かく説明してくれました。
結果自信を持って応募できたと思います。
ワークポートはゲーム業界に非常に強い転職エージェントですからね。
前職の仕事を継続しながらの転職活動だったため、転職エージェントは利用しておいてとても良かったと思っています。
もし使っていなかったら、今回の転職活動はまた違った形になっていたかもしれません。
なかなか身動きが取れない中で、有効に使えるものは積極的に利用すべきということですね!
転職活動で苦労した2つのポイント
転職活動中はどのような苦労がありましたか?
もしあれば教えていただきたいです。
苦労したのは次の2つでした。
- ポートフォリオ作りにとても苦労した。
- 不採用がつづき、やる気を失ってしまった。
詳しく聞かせていただけますか?
ポートフォリオ作りにとても苦労した
一番苦労したのは3DCGのポートフォリオ作りですね。
転職活動のライバルは、すでに3Dモデラーの経験がある方や専門学校などを卒業されている方がほとんどです。
そのような方々に勝てる実績を用意することはとても難しいことでした。
もちろん出来る限り力を注いで実績は用意したのですが、今見返してみるとひどいものです笑。
なるほど。ですが最後はなんとか自力で用意できたということですよね。
そうですね。
この点に関しては転職エージェントの方に相当助けていただきました。
「どの程度のクオリティが必要なのか」などは経験の無い自分ではなかなか気づけないですから、担当者の方のアドバイスを頼りに作り込みことが出来たと思います。
ポートフォリオ作りでも転職エージェントが役にたったということですね!
不採用がつづき、やる気を失ってしまった
二つ目は、転職活動の前半は結果が全く出なかったのですが、想像はしていたものの不採用が続くとやはり心が折れますよね。
実は1ヶ月ほど活動を中止していた時期もありました。
そうだったんですね。
どのようにして活動を再開させることができたのでしょうか?
やはり「ゲーム業界で働きたい」という思いをどうしても諦めきれなかったからだと思います。
徐々に活動を再開させていった感じですね。
転職活動が長期化すれば焦りが出てきますよね。
そうですね。
ですがその地道な活動が実を結び、面接を受けた中の一つから「1年間しっかり指導してあげるからうちに来ないか?」とお声がけいただけたんです。
それが今の会社に入るきっかけになりました。
まさに努力が実を結んだ結果ですね!
転職後の感想
現在はどのようなお仕事をされているんですか?
現在は主に小物(アイテム、武器等)や岩、木、花などをモデリングする3Dモデラーとして働いています。
まだまだ勉強中の身ですが、仕事はとてもやりがいがあります。
給与は前の職場よりも下がりましたが、憧れであったゲーム業界の末席に身を置く事ができ、毎日がとても楽しいですね。
今だから思う転職活動時の2つの失敗
今回の転職活動で、失敗や反省点をあげるとすれば、どのようなものがありますか?
同じような境遇の方に対して、何かアドバイスがあればお願いします!
失敗というほどではありませんが、今だから思うことは次の2つです。
- 実績(ポートフォリオ)の見せ方をもっと工夫すべきだった
- 独学も良いが、たまには講義などに出て業界の人との繋がりを作っておくべきだった
実績(ポートフォリオ)の見せ方をもっと工夫すべきだった
面接時の実績の見せ方についてはもっともっと工夫すべきだったかなと思います。
実績でうまくスキルをアピールできないとまず面接で落とされますからね。
自分の場合だと、UnityやUnreal engineなどにアセットとして出しても良かったかなと思います。
今思えばですが。
専門職の方の実績やポートフォリオは面接の合否に直結しますからね。
講義などに出て業界の人との繋がりを作っておくべきだった
もう一点あげるとすれば、独学で勉強するのも良いのですが、たまには有名モデラーの講座などに顔を出しておいたほうが業界の人と繋がりができ、もっとチャンスが増えていたのではないかと思いました。
作った人脈が意外なところで生きる可能性もありますからね!
結城さん、ありがとうございました。
インタビュー総括
今回は結城さん(27歳)に転職体験談を聞かせていただきました。
お話を聞いていると「ゲーム業界への転職を成功させたい」という当時の強い思いをひしひしと感じることができました。
現在の3Dモデラーのお仕事もとても充実されてそうでしたよね。
行動することの大切さも教えてもらいました。
そうですね。目標を実現させるためにはとにかく行動を起こすこと。これに尽きるんだなあと、改めて感じました。
今回は介護福祉士から独学で3Dモデラーに転職された結城省吾さん(27歳/仮名)にインタビューさせて頂きます。