・本来はやりたい仕事があったのにそれを妥協して入社してしまった前職。
・そこでの2年間は彼女にとってどういう時間だったのか、そして本当にやりたい仕事に向けて動き出したきっかけは?
・未経験で挑んだ、シナリオライターへの転職活動が成功したポイントもお伺いします。
どうぞよろしくお願いします。
■転職前後の職種 | 広告業界の事務 ↓↓↓ ゲーム業界のシナリオライター |
■転職前後の年収 | 300万 → 350万 |
■使用した転職エージェント / 転職サイト | ・リクルートエージェント ・リクナビNEXT |
■転職活動期間 | 6ヶ月 |
■応募した数 | 約50社 |
■面接した数 | 約5社 |
妥協して就いた職場がまさかのブラック企業。後悔の念との二重苦生活
まずは前職についてお聞かせください!
私には元々就きたい仕事(シナリオライター)があったのですが、自身のスキルと採用がマッチせず、なかなか希望する転職先を決めることができませんでした。
金子さん:世間体も気になり、いつまでもフリーターではいけないと思い、中規模の営業会社に事務として働き始めました。
──本来やりたかったことをひとまずは諦めて就職されたんですね。
金子さん:そうなりますね。
ですが、その会社で働き始めると求人に記載されていた仕事内容と全く違っていました。
当初聞かされて作業量や作業役割が大きく食い違っており、毎日残業が続く日々でした。
──それは辛いですね。
金子さん:なにより苦痛に感じたのが、本来やりたかったはずのものと異なる仕事に就いてしまった、自分自身に対する後悔の念だったかもしれません。
とにかく日々の作業が苦痛で、それだけではなく残業代も一切出なかったため、いわゆる二重苦の辛い日々でした。
転職を決意した2つきっかけ
転職活動を始めるきっかけはどのようなものだったのでしょうか?
私が転職を決意したきっかけは次の2つです。
- 精神的に病んでしまったから
- 本当にやりたいことをやってみようと決意したから
──詳しく聞かせていただけますか?
精神的に病んでしまったから
金子さん:一つ目は、仕事に追われるがあまり、少し精神的に病んでしまったからです。
本来やりたかった事ではないのは重々承知して就職したわけですが、そんな仕事でも、続けていけばそれなりにやりがいを感じてくると考えていました。
──実際はそうならなかったと。
金子さん:そうですね。
不満を抱えつつも、それでも直ぐに辞めずに2年間我慢していましたが、徐々に精神的にしんどくなってきてしまい、会社も休みがちになってしまったんです。
──それは辛いご経験でしたね。
本当にやりたいことに対して背中を押してもらえたから
もう一つは、本当にやりたいと思っている事(シナリオライター)に挑戦したいと思えるようになったからです。
大きな心境の変化ですね!何かきっかけがあったのでしょうか?
金子さん:自信をなくして落ち込み気味の時に、周りの友人や信頼できる先輩にいろいろ相談できたことがきっかけになりました。
特に仲の良い友人からは「本当にやりたいことがあるなら絶対にその道を進むべき!」という趣旨のアドバイスをたくさん頂きました。
──背中を押してもらえたんですね!
金子さん:そうですね。
周りから背中を押してもらったことで、私自身勇気を持って一歩踏み出すことができたと思います。
転職活動では転職エージェントを利用
転職活動は金子さんご自身で情報収集をされていたのでしょうか?
転職を検討し始めたタイミングでリクナビNEXTに登録しました。
あとはリクルートエージェントにも登録していました。
──最大手の転職エージェントですね。よろしければその際の使い勝手なども教えていただけますか?
リクルートエージェントは未経験転職の私にもとても親身に相談に乗ってくれた
金子さん:リクルートエージェントは担当者の方がとても親切な方で、経験のない私にいろいろと親身に相談に乗っていただけたのが印象的でした。
あとは面接対策セミナーは個人的にとても勉強になりました。
──リクルートエージェントは未経験者に対してのサポートも定評がありますからね。
中でも面接力向上セミナーの講義は口コミでもとても評判が良いです。
金子さん:そうだったんですね。
結果的にはリクルートエージェント経由で仕事は決まりませんでしたが、利用してとても良かったと思っています。
転職活動中で苦労したこと
転職活動中はどのような苦労がありましたか?
もしあれば教えていただきたいです。
私がしたい仕事はシナリオライターです。
専門的な職種ですし、個人で探すのも限界があると思っていたため、転職エージェントの利用は最初から決めていました。
ですが、すぐには決まらない可能性が高いという話は事前に転職エージェントの方から聞いていましたし、ある程度苦戦することは覚悟はしていました。
──シナリオライターとしての実務経験は皆無だったんですよね?
金子さん:そうですね。文章を書くのが好きでしたので趣味でwebライティングのようなものはしていましたが、実務経験は全くありません。
予想通りなかなか希望の職種は見つかりませんでしたが、アルバイトをしながら根気よく転職活動を続けました。
──アルバイトと平行で活動されていたんですね。
金子さん:転職活動を開始した頃に「これは長期戦になりそう」という覚悟は出来ていました。
やはり収入がないと生活面での不安もありますので、苦肉の作という感じです笑。
金子さん:あと、求人を待つだけではなく、シナリオライターの募集のある企業をかたっぱしから調べて自ら売り込むこともしました。
出版社や代理店、あとはゲーム業界も一通り調べたと思います。
──会社の反応はいかがでしたか?
金子さん:私の実績不足により断られることが大半でしたが、中には採用の話が出た時には連絡すると言って、こちらの名前と連絡先を聞いてきてくれた企業もありました。
そして、このコツコツと積み重ねたものが後に採用に繋がることになったんです。
転職活動をしてから半年後、連絡すると言っていた会社から連絡をいただけたんです。
──それはすごいですね!
金子さん:半ば諦めかけていたので、その話をいただいた時は夢のようでした。
担当者からは「積極性が良かった」と言ってもらい、本当に頑張って良かったと思いました。
転職後について
現在はどのようなお仕事をされているんですか?
現在は、未熟ながらもゲーム内の一つのコンテンツのシナリオを担当させてもらっています。
もともと大きな実績もなかった私ですが、書かせてもらったシナリオが初めて世に出た時は泣いて喜びました笑。
専門職なので日々の勉強を欠かせませんが、やりたい仕事に就けたので、その努力さえが楽しい毎日です。
──充実されているようで何よりです!会社の待遇面はいかがでしょうか。
金子さん:待遇面も前職とは比べ物にならないくらい良くなりました。
企業の規模自体は中規模程度ですが、福利厚生もしっかりしていますし、何より仕事に対してやりがいがあることがとても大きいと思います。
メンタル面もとても充実していますね。
今だから分かる、私が犯した一つの失敗
今回の転職活動で、失敗や反省点をあげるとすればどのようなものがありますか?
同じような境遇の方に対して、何かアドバイスがあればお願いします!
失敗点は、前職を決める際に世間体を気にするあまり妥協して仕事を決めてしまったことに尽きると思います。
そこで過ごした2年間は今でも後悔していますし、その時間は決して戻ってきません。
金子さん:現在転職を考えている方に言えることは、やりたいことが明確にある場合は、絶対に妥協ぜずにその仕事を探し続けるべきだと思います。
私の実体験ですが、一度就職してしまうと時間的な制約もあるため、そこからなかなか転職に踏み出すことが難しいです。
転職が成功した2つのポイント
逆に成功したポイントはいかがでしょうか。
成功した要因をあげるとすれば、次の2つです。
- 転職活動をとにかく継続し続けたこと
- 熱意を伝え続けたこと
金子さん:「転職活動を継続し続けたこと」は言うまでもありませんが、最終的に私を採用してくれた会社は、私の熱意が伝わって興味を持って頂けたからだと思っています。
そもそも私には実務経験がありませんでしたし、私より優秀な方は探せばたくさんいたはずですからね。
──金子さんの熱意が良い方向に伝わったということですね。
金子さん:そう思っています笑
私から何か言えることがあるとすれば、少しでもやりたいと思える仕事があるのなら妥協ぜずにそれを追い続けるべきだと思います。
チャンスはいつ訪れるかわかりません。
インタビューを終えて
今回は金子沙耶香さん(27歳)の転職体験談を聞かせていただきました。
本来やりたいことがあるにも関わらず、そうではない仕事をされている方はとても多いと思います。
そんな中で、金子さんは「本当にやりたい仕事」に向かって動きだし見事転職を成功させました。その行動力がとても印象的でした。
僕も刺激を頂きました。
金子さんの今後の活躍をお祈りしています。
本日は金子沙耶香さん(27歳 / 仮名)の転職体験談をお送りします。