皆さん、Apple Arcadeというサービスを知っていますか?
月額600円で100以上のタイトルを追加課金なしで遊べるというお得感満載のサービスです。
実は私もつい先日存在を知りまして、どんなゲームがあるのかとワクワクしながら登録した次第です。
さて、今日は数あるApple Arcade内のゲームの中で「Bleak Sword」というゲームを紹介していきます。
この記事の内容
Bleak Swordとは?
Bleak Sword(ブリークソード)とは、ドットで描かれた箱庭のようなステージで迫りくる敵と戦うアクションRPGゲームです。
世界観はダークファンタジー。
絶望の剣という呪われた武器に心を支配された王の息子ラエルの暴挙を止めるべく、主人公は剣を破壊するためのアイテムである3つの魔石を探す旅に出る!
というのが大まかなあらすじとなっています。
敵の攻撃を避けるか、防ぐかの緊迫した選択。そして流れるような動きで相手に何もさせずに切り抜けられた時などはスカっとすること間違いなしでしょう。
グラフィックは勇者30やEnter the Gungeon辺りと似ており、懐かしさを感じるレトロ感と今時の臨場感溢れるアクションの融合はドット絵のゲームならではの魅力です。
Bleak Swordの素晴らしい点
シンプルなゲーム性がGood!
このゲームは基本的に攻撃、溜め攻撃、ローリング(回避行動)、カウンターの計4つのアクションしかありません。
必殺技や多彩な武器こそありませんが、その分少ないアクションを最大限に使い、極めることが求められています。
例えば、ローリング以外の行動にはスタミナというリソースを消費する必要がありますが、カウンターを決めるとそれが全回復します。
複数の敵と対峙した時、カウンターを利用すると止めどなく攻撃し続けることができるのです。
相手を斬っては盾を構え、カウンターを決めた後に再び追撃……操作中はもはやトランス状態笑。
チュートリアルも丁寧なので、初めてプレイする時も安心です。
ドット絵に愛を感じた!
このゲームのグラフィックは非常に荒いドット絵なのですが、想像以上にヌルヌル動きます。
ここが他のドット絵ゲームとの違いだと言えるかもしれません。
主人公のアクションはもちろん、敵キャラクターも躍動感あふれる攻撃でプレイヤーを苦しめます。
特にラスボスのアクションは必見です。これをまともに受けたら死ぬ!という怒涛の迫力がありました(笑)
お手軽プレイとやり込み要素の見事な両立!
ニューゲームを選んだ時に難易度選択があり、ノーマルかドゥームのどちらかを選ぶことになります。
ノーマルは敵の攻撃力と体力が減る優しい難易度。ドゥームは経験者向けの難易度となっています。
私は一度ノーマルでプレイし、その後ドゥームを選びました。
まずノーマルでクリアまで遊んだ感想ですが……かなり手軽に遊べるなと思いました。
2時間くらいでクリアでき、ある程度アクションに慣れた人であればレベル上げも必要ない程度の難易度だったので、少し遊びたい人にとってはうってつけのモードです。
一方でドゥームは少し歯ごたえを感じる難易度でした。
レベルが上がった時にどのステータスを上げるかを自分で選べるのですが、少し考えながら上げないと途端に難しくなります……。
そして、Bleak Swordやり込み要素の一つは一度クリアした後に出現する「ブリーク」という難易度をクリアすることです。
これは3日かけてやりました。心が折れるほどの難易度という説明文の通り、敵から一撃もらうと体力の半分以上が持っていかれることがザラに起きる超難易度で、ステージによっては何度もやり直すことに……。
しかし、敵の攻撃パターンが変わるわけではないので今までの経験が活かせます。
地道にレベルを上げ、ラスボスを倒した時にはノーマルでは味わえなかった達成感がありました。
前述した通りアクションは非常にシンプルなので、敵の攻撃力や体力が上がるだけというのはゲームに不慣れな人でも上達を実感できる良い難易度の上げ方であると思います。
もう一つのやり込み要素として、アリーナという敵と連戦するモードがあります。
ただのボスラッシュというわけではなく、限りある体力の中で何連戦できるかというモードであり、作中のボスも連戦中に出現します。
39連戦目が中々の難易度であり、突破にはまたしばらく時間がかかりそうな雰囲気です。
色々な所にやり込み要素があり、遊びつくそうと思ったらそれなりに時間をかけられるゲームになっていると思います。
Bleak Swordのダメな点
ストーリーが蛇足程度
絶望の剣を破壊するために主人公が立ち上がる、という王道のストーリーは良いのですが、いかんせんテキスト不足です。
今のままではゲーム性を楽しむだけのゲームであり、キャラクターへの感情移入は難しいでしょう。
どことなく昔のアーケードゲームに似ているような気がします。
ゲーム性とストーリーを充実させたドット絵ゲームといえば「勇者30」が良い例ではないでしょうか。
最初は感動のストーリーをじっくり楽しみ、そこからハイスコアを狙って何度も周回してみる、という遊び方ができる勇者30と比べると世界観やキャラクターの設定に作り込みの甘さを感じますし、そもそも制作者が必要性を感じていないような気さえします。
そこを雑にしてほしくはなかったなぁというのが正直な感想です。
攻撃力と防御力のバランスが悪い
難易度が上がるにつれて、やられる前にやれというようなバランスになっていきます。
ノーマルでは重宝した防御力というステータスはブリークでは気休め程度の保険にしかならず、攻撃力をひたすら高めて敵を瞬殺するのが最も安全な戦い方でした。
カウンターを織り交ぜれば結構簡単にパターン化できる敵が多いのも相まって余計にその点を感じます。
マップギミックが少ない
燃え盛る炎や巨大なギロチンが障害物として設置されているステージや馬に乗って戦うステージなど、飽きさせない工夫が見て取れますが、障害物が姿を変えただけでバリエーションに乏しい気がします。
同じシンプルながらも奥深いアクションゲーム、クラッシュバンディクーのボス戦のような特殊なギミックが考えられていたらより面白くなっていたことでしょう。
ステージをやり直すのが手間
難易度を上げるとどうしてもレベル上げが必要になり、そのために何度か同じステージをやり直すのですが、その際にいちいちステージ選択画面に戻らなければならず、周回にテンポの悪さを感じました。
クリアした時にタイトルに戻るか、ステージ選択画面に戻るか、次のステージに行くかの選択肢しかなく、タイトルに戻るというコマンドは正直いらなかったです。
【総括】Bleak Swordはドット絵最強の暇つぶしゲーム!
ゲー転編集部の神ゲージャッジ:星2★★☆☆☆
Bleak Swordですが、サクッと楽しむゲームとしては中々面白かったです。
AppleArcadeは月600円で遊び放題なので、こういうゲームがあっても良いなとは感じました。
しかし!周回するにしてはゲーム内容が浅く、シンプル故に単調です。
腰を落ち着けてしっかりやり込むのは苦痛になってくると思います。
ぶっちゃけ最高難易度の攻略に3日もかかったのは飽きがきてしまったがための集中力の欠如が理由でした(笑)
やるゲームがないけど少し時間をつぶしたい!という時にプレイしても良いのではないでしょうか。